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AIで人を理解し,社会を変える

奈良先端科学技術大学院大学 (NAIST) ソーシャル・コンピューティング研究室では,自然言語処理AIを核に,医療社会心理ウェルビーイングまで,社会実装を見据えた最先端のAI応用の研究に挑んでいます.

当研究室では,<ソーシャル・コンピューティング>を,俯瞰的な視点で人々の生み出すデータを解析し,実社会に還元するサービスを創出する応用指向のデータサイエンスと捉えています.近年は,AIの社会実装における安全性・信頼性や合意形成といった課題に取り組み,人間中心の視点に基づく信頼可能で社会受容性の高いAI基盤の構築を進めています.また,AIアライメントやインクルーシブデザインの観点を取り入れ,地域や社会システムへの実装を推進しています.具体的には,精神科学や社会心理学とAIの融合や,人間の協調的な活動に着目したAIの研究を進めており,医療AIの病院導入や患者中心医療,チーム医療などの分野にも展開しています.

このソーシャル・コンピューティング学を実践するため,当研究室は国内外の複数領域の専門家が協働しながら研究を推進し,成果を積極的に社会に還元することを目指しています.特に,医療テキストの自然言語処理(医療言語処理)およびAI応用の分野においては,日本をリードする役割を果たしています.

研究概要

  • 実践的なAI応用
    日本を代表する多くのITベンダーと共同研究を実施しています.AIチャットボットによる相談支援や,高速・高性能な匿名化技術など,社会が求めるAI技術を開発しています.
  • 本格的な人文知研究
    教員・研究員に人文系出身が多数在籍し,言語学や心理学の知見を活かした研究を実施しています.AIとWell-beingの関係や,AIの信頼性など,人と社会に関わる課題を研究しています.
  • 大規模な医療応用
    医療言語処理分野の国内拠点として,東京大学医学部附属病院や国立がん研究センターなどと共同研究を行うとともに,内閣府SIPをはじめとする国家プロジェクトを推進しています.医療安全や生成AIのガイドラインの提案にも取り組んでいます.

2022年度-2028年度CREST「リアルワールドテキスト処理の深化によるデータ駆動型探薬(NLP探薬)」(代表:荒牧)プロジェクトを実施し,自然言語処理を用いて医薬品の新たな使用法の探索を行なっています.
共同研究開発機関:慶應義塾大学薬学部,東京大学大学院医学系研究科
🔗 プロジェクトページ

2023年度から戦略的イノベーション創造プログラム (SIP) 第3期統合型ヘルスケアシステムの構築のテーマD2「統合型の医学概念・知識連結データベースの構築及び医療文書の自動分析基盤の整備」(代表:荒牧)にて,既存の医療用語辞書やリソースを統合した大規模医療用語辞書「JMED-DICT」を構築し,さらに目的に応じて自由に用語変換が可能な処理機構も開発しています.
共同研究開発機関:東京大学大学院医学系研究科,愛媛大学
🔗 プロジェクトページ

2024年度-2027年度SICORP EIG CONCERT-Japan「A proactive Social-based framework for SMART transportation (SO-SMART)」(代表:若宮)にて,市民参画による持続可能なエコ交通デザインに関する研究をしています.
共同研究開発機関:京都工芸繊維大学,OIST,University of Szeged (Hungary), Karabuk University (Türkiye), Université Côte d‘Azur (France)
🔗 プロジェクトページ

研究体制について

研究を実施するにあたって,研究者に加え,データ構築,臨床研究,研究室運営などを支える多様な専門スタッフが連携しながら研究を推進しています.

  • データスタッフ:データセット・言語資源の構築や調査を専門とする
  • 臨床スタッフ:患者さんへの対応,医療機関との共同研究のコーディネート,倫理申請支援などを通して医療研究を支える
  • 事務スタッフ:研究室運営や研究プロジェクトを支える(研究費管理,各種事務手続き,学内外との連絡・調整など)

このような多職種による研究体制は,医学・生命科学分野では一般的ですが,情報学分野においては比較的珍しい研究体制です.本研究室では,多様な専門家が日常的に連携することで,一体的に研究の推進を支援できる体制を整えています.特に,綿密な事前準備や多職種による連携体制を必要とする医療研究には継続的な実績があり,大規模カルテ解析や長期臨床実験など,スケールの大きな研究にも積極的に取り組んでいます.

教育について

ソーシャル・コンピューティング研究室は,自然言語処理やAI 応用ソーシャルメディアの情報学的応用や医療言語処理において第一線の研究を牽引できる国際的人材の育成をミッションとしています.そのための取り組みとして,

  • 学際的スタッフの協働による質の高い研究指導
  • 企業や医療機関との共同研究の推進および学生の派遣
  • 国内外のインターンの受け入れ
  • 国内外の外部有識者を招いたセミナーの開催

などに注力してきました.これからも,熱意のある皆さんとご一緒できますことを心より願っております.

入学希望の方へ

スタッフ募集

共同研究をご検討の方へ

ソーシャル・コンピューティング研究室への入学をご検討の方は,ぜひ一度研究室見学へお越しください.見学は随時受け付けています(原則として平日に実施).ご希望の方は「いつでも見学会」からお気軽にお申し込みください.また,例年5月中旬と2月下旬~3月上旬に年2回開催されるNAIST オープンキャンパスでも研究室をご紹介していますので,ぜひご参加ください.

研究室の活動や環境については学生募集のページを,研究室の学生が取り組んでいるテーマについてはMember ページをご覧ください.

入試に関する情報は,NAIST 情報科学領域 入試情報をご確認ください.

ソーシャル・コンピューティング研究室では,特任准教授,特任助教,博士研究員を常時募集しています.当研究室が目指す研究は複数領域の専門家が協働しながら研究を推進し,成果を積極的に社会に還元することです.そのため,自然言語処理,医療情報学,AI 応用にとどまらず,さまざまな専門の方の参加を歓迎しています.

これまでも,言語学者,心理学者など多彩な専門家にご参加いただきました.スタッフ・学生の熱意,共同研究・研究プロジェクトの多様さ,予算などの設備,研究へ専念できる環境,いずれも本邦の最高レベルだと自負しています.

ソーシャル・コンピューティング研究室では,大学・研究機関,企業,自治体,NPO等との共同研究や技術連携を積極的に推進しています.医療言語処理,ソーシャル・コンピューティング,大規模言語モデル(LLM),SNS分析などを中心に,これまで多くの共同研究や研究プロジェクトを実施してきました(詳細は「研究資金・共同研究プロジェクト」をご覧ください).共同研究,研究費の共同申請,技術相談,学術指導(アドバイザー契約)などをご検討の方は,まずは研究室までお気軽にお問い合わせください.

共同研究の制度や正式なお申し込み手続きについては,NAIST 研究推進機構 産官学連携推進部門のページをご覧ください.

ご興味をお持ちの方は,オフィスメールまでお問い合わせ下さい